ペーター・シュライヤー の訃報を聞いて

ペーター・シュライヤーが亡くなられたとの報道がされていました( ペーター・シュライヤーさん死去 独の名テノール歌手 )。

記事によると、糖尿病でながらく闘病生活をされていたとか。

日本での引退公演が2005年だったとのこと。

引退公演では、金沢まで『マタイ受難曲』を聞きに行ったり、大阪のシンフォニーホールや東京でのリサイタルを聞きに行ったことを懐かしく思い出します。

シュライヤーを最初に生で聴いたのは、ちょうど40年前の5月の事でした。それ以来、リサイタルやマタイ受難曲のエバンゲリストを2005年まで聞き続けていたわけです。26年間くらい、舞台に接することが出来たわけです。

一番印象に残るのは、やはりシューベルトのリートで、『美しい水車屋の娘』や『冬の旅』『白鳥の歌』などです。

特に『白鳥の歌』の『影法師』の表現は思いのほか激しいもので、印象深かったです。

思い返すと、40年前の1979年に聞いた演奏家は、4月にテノールのエルンスト・ヘフリガー(伴奏は小林道夫)、5月にペーター・シュライヤー(伴奏がノーマン・シェトラー)、9月にはロイヤル・オペラの引っ越し公演で、『トスカ』でモンセラート・カバリエとホセ・カレーラス、『ピーター・グライムズ』でジョン・ビッカース、両方とも指揮はコーリン・ディビスだったのです。

今でも存命なのは、ホセ・カレーラスと小林道夫とノーマン・シェトラーだけになってしまいました。

最後にペーター・シュライヤーさんのご冥福をお祈りいたします。

畑儀文 40周年記念リサイタル

12月1日に、テノールの畑儀文のデビュー40周年記念コンサート、いずみホールに聞きに行ってきました。

曲目はシューベルトの『冬の旅』、小林道夫氏のフォルテピアノによる伴奏でした。

全曲を通しての演奏ではなく、1部の後に休憩を挟んでの演奏でした。

いつも通りの柔らかい美声で、全曲を歌いとおしました。

また美しい音色のピアノフォルテで、シューベルトの時代の音色を楽しめました。

ホセ・カレーラス スペシャルコンサート

11月10日には、堺にできたフェニーチェ堺でホセ・カレーラスのコンサートを聞いた。

佐渡裕の指揮の日本センチュリー交響楽団が伴奏。

前半はカレーラスのソロ・コンサート。

後半はソプラノの藤井玲南とバリトンのキュウ・ウォン・ハンを加えてバーンスタインの曲を歌うという趣向。

思えば、ホセ・カレーラスを舞台で最初に見たのが、40年前のイギリスのロイヤル・オペラの引っ越し公演で、大阪のフェスティバルホールで『トスカ』を聴いたのが最初でした。

この40年間、彼の美声に浸ることが出来たのは、幸運なことでした。

今回は、あの声を聴くことができただけで満足でした。

本当は、マイクを使わない、ピアノ伴奏のコンサートの方が、より楽しめたでしょうが・・・。