イラっとして、怒りが爆発して、あとあと自分に多大な不利益が生ずるということあります。
それほどの怒りでなくても、つっけんどんに相手に接してしまって、友人関係がぎくしゃくしたりということは起こりがちです。
人間が生きていくうえで、怒りの感情のコントロールは極めて大事です。怒りの感情がコントロールできれば、世の中の多くの事件が無くなり、世の中よほど平和になる事でしょう。
アメリカでは1970年代頃から、怒りの感情をコントロールするアンガーマネージメントというのが盛んになり、今では多くの会社で社員研修などに取り入れられています。日本でも最近は多くの本が出版されてきたりして、かなり認知度がたかまってきたようです。
今回は、そのアンガーマネージメントの基本の一つである6秒るーるなどについて説明します。
目次
「怒りで生活をめちゃめちゃにされてたまるか」とメモに書いて持ち歩く。
『30分でできる怒りのセルフコントロール』(ロナルド.T。ポッターエフロン・パトリシアS.ポッターエフロン共著)に、
「これは大した問題でもないし、生死に関わるような問題ではない」
「怒りに自分の生活を好きにさせてたまるか」
「怒りに自分の生活をだめにされてたまるか」
というような言葉をメモに書いて、財布やポケットやカバンの中に入れて持ち歩いて、常に意識すると起こりにくくなるというものです。
簡単なので一度やってみましょう。
人 の 怒り は 6 秒!!怒り を 抑える 方法の基本

人間が怒りを感じるとき、怒りのピークは長くても6秒しかつづかないと言われています。
この6秒間の間に行動に入ると、とんでもないことになり、後で後悔することになりがちです。というわけで、ピークの頂点の6秒間を深呼吸をしたり、好きな歌を思い出したり、ゆっくり数を数えたり、何らかの方法でやり過ごし、ピークを越えたら少し冷静になって対処できるということです。
とりあえず、この怒りの感情のピークの6秒間をなんとしてもやり過ごすこと、これは怒りのコントロール、怒りを抑える方法の基本中の基本です。
そしてこの6秒間をやり過ごすことができるようになれば、やり過ごすことができる時間を伸ばしていきましょう。
怒り続けている人は怒るという選択をしている。
精神科医で作家のゆうきゆう氏の「成功者にあって普通の人にない「自制力」の鍛え方」によると、
『脳が怒りを感じた瞬間、血中に「怒りのホルモン」が流れます。時間は約90秒。これは動的に誘発されるプログラムなのでどうにもできません。しかし、体の反応だけを見れば本来怒りは90秒で消えるはず。それでも怒り続けている人は無意識に「怒るという選択をしている」のだとテイラー博士は言っています。』
ということで、90秒まてば、かなり怒りの感情も和らぐはずなのです。
それでも怒り続ける、ということは、自分自身が怒るという選択をしているということなのですね。
例えば、会社で社長や自分の上役に怒りを感じたとしても、5分も10分も起こり続けるでしょうか?怒り続けるような相手は、自分の子供だったり、配偶者であったり、部下であったりしないでしょうか。
深層心理を探ると、自分の心の片隅で、「こいつなら怒ったって大丈夫」という自分の判断があり、その判断に基づいて怒っていることがないでしょうか?自分で怒るという選択をしてないでしょうか?
どんな相手でも起こるという選択をせずに、怒りのピークの6秒をやりすごし、さらに90秒やり過ごすと、ほとんど怒らなくてよくなるでしょう。