日本アンガーマネージメント協会というのは、アメリカのナショナルアンガーマネジメント協会(National Anger Management Association)の日本支部です。ナショナルアンガーマネジメント協会というのはアメリカに本部を置くアンガーマネジメントの世界的にも権威のある団体です。
もともとアンガーマネージメントというのは、1970年代に心理学の精神療法を受けている人を対象に開発されました。1980年代になると、精神療法を受けている人から対象が広がり、教育分野の「いじめ、暴力」などへの予防や感情教育として発達してきました。さらに応用される分野が広がり、医療、司法分野、福祉分野、ビジネス、スポーツ、カウンセリングなどの分野でとりいれられてきました。
2013年より日本アンガーマネージメント」協会は、アメリカのナショナルアンガーマネジメント協会(National Anger Management Association)の日本支部として活動を行っています。
主な活動としては、個人向けや企業向けにアンガーマネージメントの研修を行っています。またアンガーマネージメント・ベーシック資格など日本アンガーマネージメント協会が認定する資格もあります。
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日本アンガーマネージメント協会代表理事の安藤俊介
現在、日本で最も多くのアンガーマネージメントの本を出版している安藤俊介ですが、日本アンガーマネージメント協会の代表理事を務めています。
安藤は1971年群馬県生まれです。東海大学教養学部国際学科卒業後、渡米します。ニューヨークで勤務。その当時、人と衝突しやすく、怒りの感情に苦しんでいたところ、アメリカで広まりつつあったアンガーマネージメントに出会います。
それから安藤俊介はアメリカのナショナルアンガーマネジメント協会で学んだのでした。現在ではナショナルアンガーマネジメント協会で15 名しか選ばれていないトレーニングプロフェッショナルに選ばれています。なんとアジア人としてただ一人だけだそうです。
ということは、全世界でもアンガーマネージメントについてのトップクラスのプロフェッショナルということでしょう。
著書も数多く、Amazonでアンガーマネージメントで検索すると数多くの著書がでてきます。
講演なども数多く開催されており、ユーチューブに動画もいくつか上がっています。
とても分かりやすく解説されてますね。
安藤俊介の本
安藤俊介はアンガーマネージメントの日本の第一人者ですので本も数多く出しています。主なものを紹介しましょう。
『アンガーマネジメント入門』(朝日新聞出版 2016年)
『怒りを生かす人 怒りに負ける人』(朝日新聞出版 2016年)
『はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック』(ディスカヴァー・トゥエンティワン 2016年)
『誰にでもできるアンガーマネジメント』(ベストセラーズ 2017年)
『アンガーマネジメント実践講座―「怒り」を上手にコントロールする技術』(PHP研究所 2018年)
『上手なセルフコントロールでパワハラ防止』(第一法規出版 2019年)
『実践アンガーマネジメント―「怒り」を生かす』(朝日新聞出版 2020年)
『イライラに振り回されない7日レッスン』(毎日新聞出版 2020年)
主なものでもこれだけあり、他にも多数出ているので世間でのアンガーマネージメントに対する関心が高まりつつあることがわかります。また、そのアンガーマネージメントというジャンルの中で安藤が中心的な人物であることもうかがえます。

日本アンガーマネージメント協会の認定資格
日本アンガーマネージメント協会は通信教育のユーキャンと提携して、アンガーマネジメント ベーシックという資格を日本アンガーマネージメント協会が認定を行っています。
具体的には、ユーキャンの「アンガーマネジメント ベーシック」という講座を受けると、講座の期間中、2回の添削課題があります。2回目の添削課題で70%以上の得点があれば、アンガーマネジメント ベーシックという資格を得ることができます。
アンガーマネージメントというのは、最近、企業などでも研修に取り入れられるなど、注目されてきています。取得して損のない資格と言えるでしょう。