バリトンで美声の歌手というと、
我々の世代で真っ先に思いつく人の一人が
ヘルマン・プライです。
私も実際の舞台で、
「美しき水車屋の娘」「白鳥の歌」や
オペラの「フィガロの結婚」のフィガロや「こうもり」のアイゼンシュタインを見ることが出来ました。
しかし、プライの芸歴の終わりの頃で、
次の動画できかれるような圧倒的な美声に魅了されたというわけではなかったです。
美声に酔うというよりも表現力に感動する面が強かったと思います。
もちろん芸歴の終わりころでも、
若い時ほどの美声ではなかったですが、
かなりの美声でした。
最近、昔のライブ音源がユーチューブにアップされているので、
いくつか紹介しておきましょう。
これは1961年のライブ。曲目はシューベルトです。
32歳の若々しい声が楽しめます。
1963年のライブです。
シューベルト、シューマンの曲目によるリサイタルです。
1973年のライブ録音です。1929年生まれなので、44歳の時の録音です。
この録音、プライの美声がよくとら
よくとらえられています。
シューベルト「美しき水車屋の娘」1978年のシカゴでのライブです。
49歳の時のライブです。
ここれはレア音源ではないですが、
1979年の録音で「メリー・ウィドウ」全曲録音の有名な曲「唇は黙して」です。
なんとも甘い歌いまわしでヘルマン・プライの魅力を堪能できます。