チョン・キョンファのリサイタルに行ってきました。
10月4日の19時開演で、場所は大阪のザ・シンフォニーホールでした。
チョン・キョンファを聞くのは今回が初めて。バイオリンの演奏会はこれまで滅多に行ってなかったので、この有名なバイオリニストを今まで聞いてなかったのです。
プログラムは全てブラームスの曲で、3つのソナタをすべて演奏するというものでした。
チョン・キョンファというと、評判では、非常に激しい緊張感あふれる演奏をするという先入観をもっていましたが、この日聞いた限りは、ごく普通の演奏という感じでした。
音楽評論家の許光俊氏は非常に高評価してるので楽しみにしていったのですが。
樋口裕一氏のブログ『樋口裕一の筆無精作家のブログ』では、
チョン・キョンファの今回のブラームスのソナタを含む演奏会の感想で『実はかなり不満だった。前半は特に強く不満を覚えた。モーツァルトが優美でもなく華麗でもなく繊細でもない。ブラームスも、私には何をしようとしているのか納得できなかった。かなりふつうの演奏。もちろん、これがチョン・キョンファでなく、並みのヴァイオリニストの演奏なら、良い演奏だと思うだろう。 』( http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-515b.html )とのことで、同じような感想でした。
しかし、同じ樋口裕一氏がチョン。キョンファのバッハのプログラムによるリサイタルを聞いて、『数年前、チョン・キョンファのブラームスの1番のソナタとフランクのソナタを聴いて、少し失望した記憶がある。何をしたいのかよくわからないと思った。入魂の激しい音楽でもなく、かといって楽しい音楽でもなかった。が、バッハの無伴奏を聴いて納得した。なるほど、このような自然体で自由な音楽世界を描きたかったのだろう。やはり、このような音楽世界はロマン派の音楽よりもバッハでこそ表現できるのだと思う。
とても素晴らしい無伴奏バッハだった。心から感動。そして、満足。』( http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-1b5a.html )と書いてるので、次回は感動的な演奏に出会えることを期待して、次回の来日をまつとしましょう。