目次
1.中村天風とヨガの出会い
中村天風というと、日本の代表的な自己啓発や人生哲学、成功哲学の思想家というイメージですが、日本に初めてヨガを導入した人でもあるのです。
中村天風は結核のために弱くなった心を強くする方法を求めてアメリカに渡り、満足できずヨーロッパを訪問しました。しかし、ヨーロッパでも満足できずに失意の中で1911年5月に日本へ帰ることにしました。。
しかし帰国の途中の経由地で運命的な出会いをします。アレキサンドリアにてインドのヨーガの聖人であるカリアッパ師とであったのでした。そのまま弟子入りし、ダージリンからヒマラヤ第3の高峰カンチェンジュンガ山麓のゴーク村で2年7ヶ月修行を行ったのです。この時に、ヨガや瞑想の修行も行い、瞑想法を習得したのでした。この修行によって結核は治り、さらに悟りを得たのです。
日本に最も早くヨガをつたえることとなったのです。
2.中村天風の瞑想法・・・無我一念法
中村天風の弟子の沢井淳弘が『中村天風から教わったやさしい瞑想法』という本をだしています。詳しくはこの本を購入して読んでもらえばよいのですが、簡単に本の内容を紹介しておきましょう。

沢井はこの著作の中で
『多くの人は、瞑想というと、何時間も坐りつづけるもの、という思い込みがあるようです。それは間違いで、最初は30分もやれば充分です。初歩の段階では、すぐに瞑想の状態を把握しようとしても、なかなか確信をもてないものです。ただ静かに坐ってくつろいだ、というだけでも満足すべきです。』
瞑想は無我無念の境地に達することです。無我無念に達する前に、集中することにより無我一念になり、その後に無我無念の境地が訪れます。
中村天風は無我一念法を提唱しました。これは二つやり方があり、一つは一点を注視するほうほうです。もう一つは一音傾聴法で、同じ周波数の音を聞き続けて、音に集中するほうほうです。
一点を集中して見続けて、『・・・眼前の一物質・・・何種のものでもよいからこれを暫時凝視する、そして後瞑目してその印象を眼底にアリアリと認めうるまで何度もこれを繰り返すのである』
3.一音傾聴法で無我一念に!!
一音傾聴法は、ブザーの音や鈴の音を聞きながら音に集中して無我一念になります。ちょうどいいユーチューブ動画があったので貼っておきます。一つ目がブザーの音で二つ目が鈴の音です。3つめは滝の音です。個人的には2番目が好みです。
これで音に集中して無我一念になり、そこから無我無念になれるかもしれません。
マインドフルネス瞑想より難しそうです。
まとめ
中村天風の瞑想法、いかがでしたでしょうか。
無我一念から無我無念に移行できるようになればいいですね!!
瞑想をしようとして、なかなかうまくできないという方は、中村天風の無我一念の一点集中法や一音傾聴法を一度試してみてください!!また詳しく知りたいという方は沢井淳弘著『中村天風から教わったやさしい瞑想法』を是非読まれることをお勧めします。
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