Classicコンサートinプレラ

10月5日に第47回西宮芸術祭『Classicコンサートinプレラ』に行ってきました。

ちなみにプレラというのは、プレラホールの略です。

西宮芸術文化センターのすぐ横に建っているビルのなかにあるホールです。

出演は、ソプラノが松岡万希、テノールが小餅谷哲夫、バイオリンがマウロ・イウラート、ピアノが小梶由美子でした。

西宮市が主催する一般市民向けの名曲コンサートで、

声楽では前半でナポリターナやフランス歌曲、後半は『トスカ』から二重唱やアリア、それにところどころにヴァイオリンの名曲が挿入されるというものでした。

多分、全員が西宮在住か出身など西宮に関係のある演奏者によるコンサートということなのかと思います。

ソプラノの松岡さんは、西宮出身で東京二期会の会員ということですが、神戸でのリサイタルも多いようです。

テノールの小餅谷さんは、関西のオペラ公演では大活躍の方です。

ヴァイオリンのマウロさんは、イタリア人ですが、神戸在住のようで、関西でよく演奏されています。今回も美しいヴァイオリンを聞かせてもらえました。

チョン・キョンファ リサイタル

チョン・キョンファのリサイタルに行ってきました。

10月4日の19時開演で、場所は大阪のザ・シンフォニーホールでした。

チョン・キョンファを聞くのは今回が初めて。バイオリンの演奏会はこれまで滅多に行ってなかったので、この有名なバイオリニストを今まで聞いてなかったのです。

プログラムは全てブラームスの曲で、3つのソナタをすべて演奏するというものでした。

チョン・キョンファというと、評判では、非常に激しい緊張感あふれる演奏をするという先入観をもっていましたが、この日聞いた限りは、ごく普通の演奏という感じでした。

音楽評論家の許光俊氏は非常に高評価してるので楽しみにしていったのですが。

樋口裕一氏のブログ『樋口裕一の筆無精作家のブログ』では、

チョン・キョンファの今回のブラームスのソナタを含む演奏会の感想で『実はかなり不満だった。前半は特に強く不満を覚えた。モーツァルトが優美でもなく華麗でもなく繊細でもない。ブラームスも、私には何をしようとしているのか納得できなかった。かなりふつうの演奏。もちろん、これがチョン・キョンファでなく、並みのヴァイオリニストの演奏なら、良い演奏だと思うだろう。 』( http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-515b.html )とのことで、同じような感想でした。

しかし、同じ樋口裕一氏がチョン。キョンファのバッハのプログラムによるリサイタルを聞いて、『数年前、チョン・キョンファのブラームスの1番のソナタとフランクのソナタを聴いて、少し失望した記憶がある。何をしたいのかよくわからないと思った。入魂の激しい音楽でもなく、かといって楽しい音楽でもなかった。が、バッハの無伴奏を聴いて納得した。なるほど、このような自然体で自由な音楽世界を描きたかったのだろう。やはり、このような音楽世界はロマン派の音楽よりもバッハでこそ表現できるのだと思う。

 とても素晴らしい無伴奏バッハだった。心から感動。そして、満足。』( http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-1b5a.html )と書いてるので、次回は感動的な演奏に出会えることを期待して、次回の来日をまつとしましょう。

大島博編集・校訂の『冬の旅』

美声のテノールの大島博氏が編集・校訂したシューベルトの歌曲集『冬の旅』の楽譜が出版されていることにアマゾンの広告で気が付き、早速購入しました。

演奏家ではない、普通のリートの愛好家にとっても極めて親切な編集になっています。

巻末にドイツ語の対訳が掲載されているのですが、その点は他の楽譜と同様ですが、ドイツ語の単語の上に、日本語の意味が表記されており、ドイツ語を読むうえで非常な手助けになります。

また原詩と歌詞の相違点なども解説されています。

これだけでも、この楽譜の価値は十分ありますが、さらに詳しい曲ごとの解説があり、自筆譜と出版された楽譜との相違点などについても解説されています。

さらに楽譜の方は、ドイツ語の歌詞だけではなく、松本隆の演奏用の訳詞も掲載されていて、実にいたれりつくせりの楽譜になっています。

以前、大島博氏の師匠の原田茂生氏が編集した『シューベルト歌曲選集には、石井不二雄氏の歌詞の対訳がついていて、今回のものと同様にドイツ語の単語の上に日本語の意味が表記されていて、非常に便利だったのですが、3大歌曲集は含まれていなかったので、今回の『冬の旅』の楽譜は、愛好家にとってきわめてうれしいものとなっています。

今後も『美しい水車屋の娘』や『白鳥の歌』の楽譜がでることを期待しましょう。

ついでにと言ってはなんですが、『冬の旅』の動画を貼っておきます。

ヴェルナー・ギューラのテノールの『冬の旅』の動画です。日本ではあまり有名ではない人みたいですが、いい歌をうたっています。